2019年からメジャーリーグに挑戦している菊池雄星選手。
今回は、スリークォーターからくりだす最速158km/hのストレートと、136km/h平均のスライダーを武器にする、世界最強左腕クラスである菊池選手の年俸や成績について徹底調査しました。
菊池雄星選手について
プロフィール
名前 | 菊池雄星 |
---|---|
職業 | プロ野球選手(投手) |
所属団体 | シアトル・マリナーズ |
生年月日 | 1991年6月17日 |
基本情報 | 身長182cm 体重88kg |
受賞歴 | 2017年度、2018年度ベストイン賞/2017年ゴールデンクラブ賞 |
成績・略歴
- 高校は花巻東高等学校に進学。岩手県勢として初の春夏通じての甲子園決勝進出に貢献
- 2009年、メジャーから注目を浴びるも、西武ライオンズから1巡目指名を受けキャリアスタート。
- 2010年、左肩痛によるリハビリに終始し成績はつかず
- 2011年、フォームをスリークォーターに戻し、開幕一軍入り。4勝をあげる
- 2015年、当時左腕史上最速の157km/hを記録。9勝をあげる
- 2016年、開幕投手をつとめる。初の2桁勝利を経験、12勝をあげ、防御率は2.58。
- 2017年、飛躍の年となる。最優秀防御率、最多勝利、1回あたり何人の走者を出したかを示すWHIPの指標では、リーグで唯一の1.0未満の活躍。現時点でのキャリアハイを達成している。
- 2018年、3年連続で開幕投手を務め、5連勝を達成。しかし、怪我もあり安定した成績を残せず。それでも、14勝を上げている
- 2019年、シアトル・マリナーズと4年契約。背番号「18」でメジャーでのキャリアをスタート
年度 | 登板 | 勝利 | 三振 | 防御率 |
---|---|---|---|---|
2010年 | 0 | 0 | 0 | — |
2011年 | 10 | 4 | 24 | 4.14 |
2012年 | 14 | 4 | 57 | 3.10 |
2013年 | 17 | 9 | 92 | 1.92 |
2014年 | 23 | 5 | 111 | 3.54 |
2015年 | 23 | 9 | 122 | 2.84 |
2016年 | 22 | 12 | 127 | 2.58 |
2017年 | 26 | 16 | 217 | 1.97 |
2018年 | 23 | 14 | 153 | 3.08 |
2019年 | 19 | 4 | 73 | 4.94 |
参照:https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

2017年から覚醒した世界最強クラスの左腕
スリークォーターからくりだす剛速球で、2017年当時左腕最速となる158km/hという記録を出しています。メジャー先発の平均球速を上回る急速です。
しかし、ここに至るまでの道のりは長いものがありました。
エース候補として西武ライオンズに入団しながら、ケガもあり、5年目までの成績は低迷。コーチと二人三脚でフォーム改造を行いました。フォーム改造は選手生命をかけた挑戦ともいえます。菊池選手は見事に克服し、球速を取り戻しました。
2017年には結果も出し、最優秀防御率、最多勝利を達成します。どん底からあきらめずにはい上がり、世界最強クラスの左腕へと進化した投手です。
日本を修行の場と選び、苦労しながらもメジャーへ行く夢を叶えた
甲子園で154km/hの速球をくりだし、観客もメジャーのスカウトも魅了した菊池選手。高校卒業して、日本のプロ野球か、メジャーかを18歳で選択することになりました。
しかし、高校からメジャーに進む前例のないこともあり、悩んだ末に修行の場と考え、日本でのプレーを選択しました。
ところが、ケガなどもあり、球速も調子も落として、メジャーを目指す自信を喪失した時もあったようです。
しかし、そこからはい上がり、プロ9年目にしてメジャーへの夢を叶えることができました。あきらめない心の強さで、今後のメジャーでの活躍が期待できる選手です。
菊池雄星選手の年俸(年収)の推移
年度 | 年俸(推定) |
---|---|
2019年 | 800万ドル(約6億6000万円) |
2018年 | 2億4000万円 |
2017年 | 1億円 |
2016年 | 5500万円 |
2015年 | 3800万円 |
2014年 | 4000万円 |
2013年 | 2300万円 |
2012年 | 2000万円 |
2011年 | 1500万円 |
2010年 | 1500万円 |
参照:https://baseball-data.com/16/ranking-salary/all/

ハイレベルのコントロールを習得し年俸アップ
キャリアスタート時から、数年間は伸び悩みの時期を経験しました。勝利数も、2015年までは1桁台で推移しています。当時は「無駄球の多さ」が課題といわれていました。
そこで、投球フォームを見直したことで、ハイレベルのコントロールを手に入れています。
その結果、登板試合数が増え、奪三振数や防御率がよくなり、2016年には開幕投手を努めるようになりました。
足踏み状態が続いた年俸も、2016年には1700万円アップを達成しています。
飛躍した2017年に年俸倍増
2017年は、2年連続の開幕投手を務めた年です。そして、当時左腕史上最速の158km/hも記録して球界をわかせました。
現時点でのキャリアハイの2017年は、最優秀防御率1.97、最多勝利で16勝をあげています。WHIPはリーグで唯一の1.0未満という活躍でした。奪三振も1位の選手と5個差のリーグ2位。初のクライマックスシリーズの第1戦で完封勝利も記録しています。
このように大きく飛躍した2017年は、年俸も一気に1億4000万円アップとなりました。
3年間の活躍がポイントとなる複雑な契約が話題に
2019年、遂に菊池選手はメジャーへの挑戦権を手にしました。
2018年のオフFA市場ではトップクラスの大型契約と言われています。
菊池選手は、シアトル・マリナーズと7年契約を結びました。しかし、年俸の内訳は少し複雑になっています。最初の3年間で、4300万ドル(年平均約15億4000万円)。4年目以降は、残留となれば4年間で5600万ドル(約61億6000万円)が保証される契約内容です。最初の3年の活躍が重要になってきます。
メジャー挑戦前の2億4000万円の年俸と比較すれば、間違いなくメジャーでも期待のかかる豪腕左腕といえるでしょう。
【2019年度版】NPB野球選手の年俸ランキング
2018年のオフFA市場ではトップクラスの大型契約と言われている菊池選手と、日本プロ野球選手の2019年の年俸ランキングを比較してみます。
位 | 選手名 | チーム | 年俸(推定) |
---|---|---|---|
1位 | 菅野 智之 | 巨人 | 6億5,000万円 |
2位 | 柳田 悠岐 | ソフトバンク | 5億7,000万円 |
3位 | 浅村 栄斗 | 楽天 | 5億円 |
3位 | サファテ | ソフトバンク | 5億円 |
3位 | 坂本 勇人 | 巨人 | 5億円 |
3位 | メヒア | 西武 | 5億円 |
7位 | 丸 佳浩 | 巨人 | 4億5,000万円 |
8位 | バレンティン | ヤクルト | 4億4,000万円 |
9位 | 山田 哲人 | ヤクルト | 4億3,000万円 |
10位 | 鳥谷 敬 | 阪神 | 4億円 |
10位 | 内川 聖一 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 松田 宣浩 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | デスパイネ | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 糸井 嘉男 | 阪神 | 4億円 |
1位:菅野智之選手 6億5,000万円
名前 | 菅野智之 |
---|---|
職業 | 野球選手(投手) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1989年10月11日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞、ベストナイン |
菅野選手は、日本球界歴代最高の年俸を獲得している選手です。菊池選手より2歳年上の選手ですね。
菅野選手は、2018年度に、28登板、15勝8敗。10完投(うち8勝)。最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞を獲得。納得の年俸ではないでしょうか。
一方菊池選手の2018年は、2億4000万円から1年目で約6億6000万への飛躍になっています。メジャーでの評価の高さがうかがえます。
2位:柳田悠岐選手 5億7,000万円
名前 | 柳田 悠岐 |
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職業 | 野球選手(外野手) |
所属団体 | 福岡ソフトバンクホークス |
生年月日 | 1988年10月9日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 2015年 パ・リーグMVP。NPB初の首位打者とトリプルスリーの同時達成 |
福岡ソフトバンクホークス所属の外野手。長打を中心とする打撃が特徴の選手。菊池選手より3歳年上の選手ですね。
2018年は打率.352、36本塁打、102打点で首位打者を獲得しています。日本を代表する打者の年俸との比較は難しいところです。ただ、菊池選手の契約が大型であったことがわかります。

3位:浅村栄斗選手 5億円
名前 | 浅村 栄斗 |
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職業 | 野球選手(内野手/外野手) |
所属団体 | 楽天イーグルス / 西武ライオンズ |
生年月日 | 1990年11月12日 |
基本情報 | 182cm 体重90kg |
受賞歴 | ベストナイン / 月間MVP / ゴールデングラブ賞 |
3位:坂本勇人選手 5億円
名前 | 坂本勇人 |
---|---|
職業 | 野球選手(遊撃手、一塁手、二塁種) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1986年12月14日 |
基本情報 | 186cm 体重83kg |
受賞歴 | 2016年、2017年ゴールデングラブ賞。2013、2017年WBC出場 |
2007年のプロ入りから、走攻守に渡って安定したパフォーマンスを発揮、国際試合にも多く出場し、名実ともに「日本人最高の遊撃手」であると言えます。巨人の主将も務めています。
年齢は、菊池選手の5歳年上ですね。日本でプレーし続けるか、メジャーに行くかという点では、菊池選手の決断の早さがわかります。

【2019年度版】埼玉西武ライオンズの年俸ランキング
最後に、2019年埼玉西武ライオンズの年俸ランキングをご紹介します。
菊池選手のメジャーの推定年俸は、1位のメヒア選手を超えています。メジャーでの活躍の期待も高いことがわかります。
順位 | 選手 | 推定年俸 | 守備 |
---|---|---|---|
1位 | メヒア | 5億円 | 内野手 |
2位 | 中村 剛也 | 2億8,000万円 | 内野手 |
3位 | 秋山 翔吾 | 2億3,300万円 | 外野手 |
4位 | 栗山 巧 | 1億3,700万円 | 外野手 |
5位 | 山川 穂高 | 1億1,000万円 | 内野手 |
6位 | 内海 哲也 | 1億円 | 投手 |
6位 | 増田 達至 | 1億円 | 投手 |
8位 | マーティン | 9,350万円 | 投手 |
9位 | 多和田 真三郎 | 8,000万円 | 投手 |
9位 | 源田 壮亮 | 8,000万円 | 内野手 |
9位 | 森 友哉 | 8,000万円 | 捕手 |
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