ベンチャー 転職

20代でベンチャーに転職したい。ブラック?後悔しない?

この記事では、20代で大企業や一般企業からベンチャー企業への転職を考えている人に向けて、20代でベンチャー企業への転職したら感じるであろういろいろな違いをご説明します。

ベンチャー企業が20代にもとめるもの

ビジョンへの共感と熱意

ベンチャー企業の特徴は、サービスが提供する価値を世の中に浸透させるため、短期間に会社を急激に成長させるという目的を持った組織です。そのため、会社が実現したいこと(ビジョン)に共感し、主体的な熱意を燃やしてくれるようなメンバーに求めています。

実際にはベンチャーによって、ビジョンのすごく強調する会社もあれば、あまりそうでもない会社もあるのですが、社員の立場に置き換えても、全員が会社の目標を理解し、それを達成したいと思えていることは、やる気も出やすいですし、楽しめるという意味でも仕事の上で強みになります。

経験よりも、ポテンシャルと柔軟性

初期のベンチャーは急激に変化するため、仕事内容も3ヶ月単位で変化していきます。

そのため、仕事においても経験があり、専門性があることよりも、会社の変化の中で柔軟な姿勢でいろいろな仕事を経験しながら、より幅広い分野で総合的に成長してくれる20代の若手の存在はベンチャーにとっても強みになります。

安価な労働力?

はっきりいうと、ベンチャー企業の給料はあまり高くありません。特に一般的な20代が転職後につくポジションである一般メンバークラスだと、大企業からなら、ほとんどが給料を下げての転職になります。

ただ、仕事としては一定以上ハードなものを要求されるため、20代の一般メンバークラスにとっては、コスパが悪い、詰まりやすい労働力として酷使されているという印象を持ってしまいます。

実際にそのような意図でベンチャーであることを謳って若手を集めて利益をうもうとする会社もありますが、殆どの場合、様々な不確定要素の中で、会社を潰すことなくより長い間挑戦するためには、最低限安定するまでは固定費を上げるわけにはいかないためです。日本では外国ほど解雇が自由でないため、事業が変化しても簡単に解雇ができないため、より固定費を下げるリスクが上がると言った特徴もあります。

ベンチャー企業がやっていることはビジネスで、ビジネスには安定性もなにもないのが真実なのです。

逆に言うと、そういう前提があるからこそ、20代の若い人に大きな仕事が回ってくるチャンスが有るということでもあります。

20代でベンチャーへの転職に向いている人

若いうちはお金よりも成長と経験

20代での転職でも、前職が大企業の場合は大体給料は下がります。

実際は最近は数年前よりもベンチャーの給与水準は上がってきているので、思っていたほどではないなと思うかもしれませんが、20代でベンチャーに転職するなら「最低限ちゃんと生活ができれば、多少は下がっても、自身の成長を取りたい」というマインドを持っているかは重要だと思います。

いろいろな仕事を主体的にこなし、自身の成長のために努力をする姿勢を持った人のほうが、キャリアとしても不確定な要素が多いベンチャー企業に入って成功する可能性が高くなるためです。

情熱を持って仕事に取り組みたい

人間は起きている時間の1/3は仕事をし続けると言われています。20代だと残りの仕事時間は膨大な時間になります。

その大きな時間を、ただつまらないもの、お金をもらうためのものとして過ごしたい人にはベンチャーは向いていません。

ベンチャーの仕事は、一般的な企業よりも圧倒的にルーチンワークが少ないです。刺激は増えますが考えることが多く、常に結果がどうなるかの不安も増えるでしょう。ただそれを楽しみ、夢中になろうと思える人が、本当にベンチャーに向いている人です。

30代で起業したい

いつかは自分で事業を挑戦してみたい。本当に挑戦するかはわからないけど、30代半ばで挑戦できる能力を持っていたい。という20代の人にはベンチャーはとてもおすすめ、というか絶対にベンチャーに転職したほうが良いです。

ベンチャーは組織も小さく、事業がどういう風に運営されているのかを肌で感じやすいのが圧倒的な長所の一つです。

起業後、事業や組織が抱える課題は、会社が違っても共通のものがかなりあり、そういうものを実際に組織の中で肌で感じる経験は、非常に大きな強みとなります。(だから成功できるということではありませんが。)

より小さなステージの経験を積むには、ベンチャーの中でも特に初期のベンチャーのほうが起業したい人には向いています。20代はリスクを負いやすいため、熱意が認められれば、アーリーステージ(社員10人など)のベンチャーにも転職は全然可能なため、将来企業を考えている人は、できるだけ初期のベンチャーを探すとよいでしょう。

20代でベンチャーに転職する際の不安

仕事が忙しいんじゃないか(ブラック)

会社によります。そして「絶対に残業はしたくない」という人は、少なくともベンチャーには向いていないと思います。

昔はどこも激しいイメージはありますが、最近のベンチャーは、初期フェーズでも、社員として採用した人には契約以上の労働時間をなるべく求めない(強いない)傾向にあると思います。

ただし、役員などの創業メンバーはそもそも社員ではなく、労働時間が決められていないため、ずっと働いているという人も多いと思いますし、ベンチャーは時間通りに労働をすれば売上が立つ仕組みで動いていないので、少なくとも経営陣は「勝つまで頑張る」というのは、基本姿勢として持っているものだとは思います。

そんな経営陣と近い距離で仕事をできることがベンチャーの魅力でありますし、時間にとらわれるよりは、まだまだ20代、身体や精神無理のない範囲で、会社のことを考え抜抜こうというスタンスもてる人の方が結果的に成長に繋がり、キャリアとしても成功する可能性が高いでしょう。

こういう働き方については、実際に気になるところと思うので、面談の歳、社員の働き方は遠慮せずにちゃんと聞くようにしましょう。

キャリアパスが明確でない

特に終身雇用を前提に考える時代ではもうないため、20代の人にとってはどんなところで仕事をしていてもキャリアは不透明だと思います。何と比較するのかにもよりますが、ベンチャーのキャリアも少なくとも明確ではありません。もっというとキャリアパスも何もないです。

自分のキャリアを自分で切り開くものだと捉えるか、会社に与えられるものだと捉えるかの違いだと思います。ベンチャーは人材の流動性が高く、よほど大きな会社にならない限り、10年同じベンチャーで働き続けることは珍しいです。

ベンチャー業界では、自分のキャリアは会社の外で作られていくイメージです。どんな会社でも通用する能力を持って、それを継続的に磨いていくことができれば、会社を渡り歩いてもポジションを上げていくことができます。

努力が必要でもそうなることを安定だと捉えるか、ある程度安定した企業の中で、会社が提供するキャリアを10年〜20年にわたって歩むほうが安定だと捉えるかは、あなた次第です。

会社がなくならないか不安

お金をかけて採用をしているようなベンチャーだと、実際にはそれほど起こりません。働いている人も常に会社がなくなるかもしれないと思って働いているわけではないと思います。

ただ、ベンチャー企業は実際に倒産・廃業します。

必死になって作ったサービスが採算が取れずに終わることもザラですし、ある日、大企業が参入してきて一気にシェアを取られることもあります。市場環境の大きな変化があった場合、資本体力がないベンチャー企業はあっさりなくなります。実際にコロナの影響で、インバウンド系・イベント系のベンチャー企業は大きな影響を受けています。また、事業売却や買収などの創業者にとってはポジティブな理由で会社がなくなることもあります。

どんな企業でも倒産のリスクはありますが、ベンチャーはそのリスクが高いことは事実です。ベンチャーに挑戦するなら、だからこそのチャンスの多さに目を向けるべきでしょう。

20代でベンチャーに転職する際のリスク

実力主義

ベンチャー企業にも一般企業と同じようなポジション争いも政治もあるため、100%実力主義ではありませんが、ベンチャーでキャリアを高めていくなら、会社の外で自分の価値を定義できるようになる必要があるため、基本的に実力主義を前提にする必要があります。

キャリア形成の失敗

自分でキャリアを作っていく必要はあるため、思ったようにいかなくなるリスクもありますし、其のときは自分でなんとかするしかありません。

繰り返しになりますが、これからの世の中、これはどんな会社にいても向き合わないといけないことではあります。

就活での人気ランキングトップだった企業が5年後に事業破綻の危機に追い込まれているということはこれまでも起こっていますし、これから年功序列の維持が不可能になり、どんな会社にいても自分のキャリアは自分で勝ち取っていく必要があると思います。

その前提に立ったときに、会社のしがらみが少なく、挑戦できる機会が多いベンチャーの方が自分のためになると思うかどうかで判断しましょう。