ベンチャー 転職

ベンチャー企業は本当に「自由」なのか

こんにちは。キャリアブックス編集長の森田です。

今日はベンチャー企業での仕事は、自由なのかについて話してみたいと思います。

ベンチャー企業での仕事を、「自由」と捉えている人が多いと思うのですが、入ってみると、人によってはあまりそう思わないのではないかなと思っています。

ベンチャー企業への転職を考えている人には知っておいて欲しい側面なので、是非参考になれば幸いです。

この記事を書いた人キャリアブック編集長
森田(仮名)

人材系ベンチャー出身。これまでに人事やマーケティング、営業など様々な職種を担当。現在は様々なベンチャー企業でフリーランスとして活動中。これまでの経験の共有とアウトプットの場としてキャリアブックスを運営。

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ベンチャー企業の「自由」なところ

社内政治が少ない

まず、実際にベンチャーが一般的な企業と比べて自由だなと感じる側面をあげます。一般的な企業で働いていて、「複雑な組織ならではの社内政治、しがらみ」にストレスを感じている人は多いと思います。確かに組織がシンプルで、一つの目標に向かって一丸となって動いているベンチャーは、社内政治は少なく、本質的な仕事に集中しやすい環境だと思います。

意味のない業務が少ない

飲み会の調整や、上司の雑用、形骸化した業務。など、自分の仕事は何のためにやってるんだろう。誰でもできる仕事なんじゃないか。と思っている方は非常に多くいると思います。それぞれが本当に意味がないかはさておき、実際にベンチャーでは、みんなが事業に貢献しないと会社が立ち行かなくなってしまうので、疑問を持つような業務は少ないと思います(疑問を持つ暇もあまりありませんが)。

裁量を持ちやすい

多くの方(特に若手の方)が大手で働いていて不満を感じやすいポイントだと思いますが、これに関してはベンチャーの方が確実に裁量を持ちやすい(権限移譲される)でしょう。少ない人数の中で事業を進めていくと、新しい仕事に取り組むチャンスもどんどん増えていくので、基本的にチャンスそのものの数、チャンスが回ってくる数ともに多くなります。

フレキシブルな働き方

昨今のコロナによる影響もありますが、実際にベンチャー企業の方がリモートワーク率、コアフレックスなど、フレキシブルな働き方ができる会社は多いと思います。より優秀な人材に働いてもらうため、また、組織構造がシンプルなので、より柔軟なルール設計が行いやすく、必要なセキュリティも構築しやすいことなどが主な要因です。

ベンチャー企業が「不自由」なところ

「やりたい仕事」はできない

このミスマッチで、ベンチャー入社後に悩んでいる人は多く見かける印象があります。

ベンチャーにおいては、「その時、やらないといけない」仕事から逃げることはできません。テレアポ、カスタマーサポートなど、上流の業務に強みを持った人材でも、事業を支える細かい仕事をやらないといけないことはあります。

人材育成の観点を加えた「部署移動制度」などはなく、あらゆる業務は「こなせる、やりきれる」人にまかされます。ベンチャーにおいて「やりたい仕事」をやるには、必要な事をこなした上で、やりたい仕事を「やれる」とアピールできている時だけだと思った方がいいです。それには努力が不可欠で、少なくとも「ベンチャーにこれば、もっとやりたい仕事に挑戦できると思っていた」という人にその仕事が回ってくることはあまりないでしょう。

最初の段階できっちりこなせる必要はありませんが、少なくとも多少のキャッチアップ期間を経て、より良いパフォーマンスを発揮できる「見込みや姿勢」を示す必要があります。

もちろん上司・会社によっては、社員のニーズを答えられるように、できる限り動こうとはしてくれると思います。ただし事業として合理的ではない判断までして、あなたのニーズをかなえることはほとんどない。という意味です。

あなたがそれを達成するためにどんなリスクをおったかは、事業成長という目的には関係はないのです。

ベンチャーにも「組織」はある

ベンチャーに社内政治が少ないと伝えましたが、組織はあります。

ベンチャーは小さな組織で、スピード感を持って意思決定がされますが、そのためにパワーバランスが偏っている事もあります。※それ自体悪いことだとは思いません。事業成長という目的に向かってるかといって、全員が常に同じ意見を持っているわけではなく、組織のパワーバランスの中で、振り回されることはあります。

リアルなベンチャーでの仕事は、良いことも悪いことも色々な事が起こり、色々な人間模様が絡んだ状況で猛スピードで進んでいきます。フラットに意見をぶつけ合える関係でありながら、最終判断をスピード感を持って行うための意思決定ラインは明確に存在し、時には意見の食い違い、理不尽さを感じることもあります。

これはベンチャーで仕事する上での醍醐味でありながら、決して自分の都合のいいことだけが起こる場所でははないという意味での「不自由」とも言えると思います。

「成果」を出さないといけない

ベンチャーは基本的に成果主義です。年齢や経験に関係なく、成果を出している人が上に上がります。それは成果を出せないと、上にはいけないということでもあります。例えば営業でも、社歴が長くなってきたらそろそろマネージャーに、ということはほぼありません。あくまで実績で判断されます。

もちろん、会社は社員に成果を出してもらえるような環境づくりを目指して、日々努力しますが、最後に結果を出して会社に貢献できるかどうかはその人次第。人によって目指すゴールは様々んですが、ベンチャーでのキャリア形成の中で、多くの場合つきまとってくる問題であり、ルーティンをこなしていれば、ある程度昇進できる会社にはないプレッシャーです。

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「不自由さ」こそがベンチャーの魅力

どちらに魅力を感じましたか?

もし、あなたが、「自由」に挙げられたものを魅力に感じるなら、ベンチャー企業は向いていないかもしれません。理由は、「自由」にあげたものはベンチャーでの仕事の副産物に過ぎず、「不自由」にあげたものこそが、ベンチャーでのキャリアのメリットだからです。

実力主義は、必ずしも自由ではない

ベンチャーは成果主義で、実力が評価される環境です。しがらみが少なく思えますが、競争は、あらゆる人の思い通りにいきません。時には想定外の業務をやることになったり、誰かに抜かれたり、一瞬一瞬で不満を強く感じることもあります。

不自由さの先に得られるものがある

そんな環境で仕事を続けていくことで得られる経験を自分の力とし、新しいキャリアを切り開いていくことがベンチャー企業で働く魅力だと思います。どんな会社に身を委ねるにしても、自分のキャリアは自分で切り開くもの。そう思える人に、ベンチャーはそのチャンスを提供してくれると思います。

必ずしも誰もが選ぶべき道だとは思いませんが、興味を持った人は是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか。