ベンチャー 転職

ベンチャー転職を考えるなら知っておきたい。入るための4つの方法

この記事ではベンチャーへの入社を考えている方に向けて、どのように情報収集を行い、自分にあったベンチャーに入社するかをご説明します。

この記事を書いた人キャリアブック編集長
森田(仮名)

人材系ベンチャー出身。これまでに人事やマーケティング、営業など様々な職種を担当。現在は様々なベンチャー企業でフリーランスとして活動中。これまでの経験の共有とアウトプットの場としてキャリアブックスを運営。

ベンチャー企業にとっての「採用」を理解しよう

ベンチャー企業に転職する方法を解説する前に、そもそもどのようなベンチャー企業がどのような採用を行っているのかを、ベンチャー企業の立場で説明します。回りくどい説明になりますが、どのようなベンチャーがどのような採用チャネルで採用を行っているかを理解することは、適切な転職活動をおこなうには非常に重要です。

採用にはお金がかかる

日本の転職サービスは基本的に求職者側は無料、企業側がお金を払うシステムです。

どれぐらいかというと、採用手法によりますが、正社員であれば一人あたり数十万円から数百万円が一般的です。

主流の4つの採用方法

採用サービスには、次のような種類があり、それぞれに採用費用、採用にかかる時間等によって特徴が分かれています。それぞれの詳細については後ほど説明します。

採用手法 採用費用 スピード 説明
社員の紹介(リファラル) 無料 とても遅い 知り合いに紹介してもらう
採用サイト 安い 遅め サイトに求人を登録し、応募をまつ
スカウトサービス 高い 早い 転職サイトにユーザーにスカウトを打つ
人材紹介 高い 早い エージェントに候補者を紹介してもらう

優秀な人材を、早く採用したい。

企業はもちろん、なるべくお金を架けずに優秀な人材を採用したいと思ってます。しかしそれでも高額な採用サービスを利用する理由は、「なるべく自社にあった優秀な人材を」「早く」採用するためです。
一人ひとり声をかけていくだけでは、ベンチャーの成長スピードに追いつけないのです。

ベンチャー企業のステージにより、どのような採用をするかがかわる

ベンチャー企業はだいたい、創業期を意味するシードステージから、社員数100人以上のレイターステージに分類されます。それぞれのステージごとに採用人数。採用予算は異なるため、利用する採用チャネルは変わっていきます。

そのため、自分が行きたいベンチャーが利用している採用サービスを理解していないと、ほとんど出会うことなく転職活動を終えてしまうことになります。

シードステージ 社員数 0~10人
資金力 ない
事業状態 サービス構築段階で売上はゼロからほとんど立っていない状態。サービスを軌道に乗せるため、懸命に努力している
採用 初期メンバーのみで採用はほとんど行わない。紹介ベースで少しずつ必要なメンバーを集める
アーリーステージ 社員数 10~30人
資金力 余裕はない(調達を実施した場合、一時的にある)
事業状態 会社として主軸に据える事業の売上が立ち始め、今後の成長のために組織を拡大を行うフェーズ。会社によっては更に成長スピードを出すため、このタイミングで追加の資金調達なども実施する。
採用 初めて一般的な採用方法で採用を行う。資金状態によるが、お金をかけない社員紹介などから始めるか、Wantedlyなど企業にとって安価な媒体を利用する。
ミドルステージ 社員数 30~100人
資金力 ある程度ある
事業状態 主力の事業である程度の規模の売上が立っている状態(30人以上の社員の給料を支払える)。オフィスや福利厚生も充実化してきている状態。事業(売上)が伸びているため、毎月新しい仕事が生まれ、人が必要になっていく状態。
採用 社員の紹介などでは数が全く賄えず、このフェーズだと毎月数人採用している状態で、採用媒体、スカウト、転職エージェント等様々なサービスを利用している。
レイターステージ 社員数 100人以上
資金力 潤沢にある
事業状態 この規模になるとベンチャー企業としては相当大きな規模。安定した事業を持っており、組織も大きい。その分ミドルステージと比べて、定例業務なども多くなっているが、大手企業や中小企業に比べるとまだまだチャレンジングな仕事は多い。
採用 あらゆる採用チャネルをお金をかけて管理している。人の出入りも激しい。

ベンチャーにとって社員を雇う意味はとても大きい

シードステージ(1~5人)からアーリーステージ(5人~30人)のベンチャー企業にとって、どのようなメンバー2チームに入ってもらうかは非常に大きな意味を持ちます。

それは、その人次第で会社が成長するかが決まってくるからです。そんな時に適切な採用方法は、「知り合い経由で評判の良い人を探す」です。この時期の企業にとっては採用はスピードよりも質。時間はかかっても、この人なら一緒に戦っていけるという人を採用するのが一般的です。

社員数が50人を超えると、比較的一般的なものに

ミドルステージ後半(50人以上)レイターステージ(100人以上)になると、資金に余裕があり、毎月の採用目標人数もそれなりの数になってくるため、質よりも効率的に多くの人材にリーチする必要性が高まります。

このステージでは、採用単価が安い媒体だけを使っていても採用できないため、転職エージェントといった採用単価が高くなる媒体も積極的に活用していきます。

それぞれのステージや、事業によるベンチャーの違いについて理解を深めたい方は、こちらの記事をご参考ください。

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ベンチャーに転職する4つの方法

ここまではどのようなベンチャー企業が、どのような意図でどのような採用を行うかを解説しました。ここからは、転職する側(つまりあなた)の立場にたって、それぞれの採用チャネルを解説していきます。

社員紹介(リファラル)

概要 ベンチャー企業で働いている友人・知り合いなどに話を聞いてみる。企業を紹介され、そのまま採用に繋がる可能性もある
メリット 具体的に働いている人の声を聞くことができ、自分の知らないベンチャーの生の情報・企業なども教えてくれる。自分の事を知っているので、相性がいい会社を紹介してくれる
デメリット 話を聞きやすい知り合いがいないとハードルが高い。人脈に左右される。限られた情報源だけだと、偏った意見を聞いてしまう可能性もある。
サポート なし
費用 かからない

資金に余裕がなく、採用にお金をかけられないベンチャー企業が多く活用している採用手法です。

シードステージのベンチャーに転職するには、この方法しか殆どありません。文字通りの手法なので、ベンチャー関連の企業に務める知り合いが全くいないと難しいですが、実際世の中にベンチャー企業は数多く存在するため、昔の知り合いの1人2人はおそらくベンチャー企業で働いています。

実際に採用に至ることは少なくても、実際にベンチャーで働いている人と1対1で話すことで、自分の志望にあった具体的な会社や、働き方で自分のイメージと違ったところなどベンチャーの生の情報を聞くことができます。
本気でシード期のベンチャーに転職を考えているなら、勇気を持ってまずは知り合いに連絡をとってみましょう。もしそれに躊躇するなら、あなたはシード期のベンチャー企業に向いてはいないかもしれません。

採用サイト

概要 転職サイトに登録し、気になる求人に応募する。
メリット 自分のペースでいろいろな企業を見ることができる。サイトにもよるが、プロフィールが合格点であれば、面談には進みやすい。
デメリット サポートがないため、プロフィールの書き方、面談の対策などは自分で考える必要がある。面接があるかはプロフィールをうまく書けるかで全然変わる。
注意点 それぞれの転職サイトで登録している企業層は異なる。最初は、一つのサイトに絞らないほうが良い。
サポート なし
費用 かからない
具体例 Wantedly,Green、エンジャパンなど

ベンチャーに特化した採用媒体として、WantedlyやGreenがあります。採用媒体への応募のメリットは、企業にとっては応募されてもお金がかからないため、ポジションが空いているところは面接してくれる可能性が高いこと。デメリットとしては、エージェントのサポートがないため、色々なサイトから情報収集と行い、書類の容易や面接の対策などを自分一人で行わないといけないことがあります。

特に初めての転職の場合、自分ひとりでそれらを行うことはかなりのリスクです。志望の会社の面接に無対策で挑んでミスをしてしまい、一生後悔するということもよくある話です。

そのため、当サイトとしては、初めて転職をするときは、採用媒体と転職エージェントとの併用をおすすめしています。(なるべく先に転職エージェントにコンタクトする)

スカウトサービス

概要 サイトにプロフィールを登録していると、企業からスカウトが届き返信すると面談できる。転職サイトの機能として提供されていることが多い
メリット ちゃんと経歴を見て送ってくれているスカウトは、自身に仕事がマッチしている可能性も高く。最初から企業側の温度感も高いので、スムーズに採用まで進みやすい。
デメリット 一括送信のスカウトは、プロフィールを見て送っていないことも多いため、返信時にプロフィールを見られて返信が来ないことも往々にしてある
利用のコツ スカウトが大量に来るタイプのサービスは、興味がありそうなものを効率よく裁く必要がある。其の中でも自身のプロフィールをちゃんと見て送ってくれていると感じるものは、こちらも丁寧に返信した方が良い。
サポート なし
費用 基本的にかからない。月に数千円払えば、スカウトを受け取りやすくするサービスなどがある(Wantedlyやビズリーチなど)
具体例 キャリトレ、ビズリーチ、Wantedly,Green、ミイダスなど

企業やエージェントが直接サイトの登録ユーザーに対してスカウトメッセージを送り、返信後面接を行い、採用に至る形式の採用サービスです。
キャリトレといったビズリーチといった転職エージェントとスカウトサービスの合体形式や、WantedlyやGreenといった採用サイトにも機能として提供されていたりします。

スカウトサービスの注意点としては、ちゃんと送信相手を見て文面が書かれているものと、一斉送信で大量に送られているものの2パターンがあることです。

前者は先方が相手を選んで送っているため、ある程度ポジションに親和性の高い経歴を持った人にしか送ってこられないものの、返信後の面接通過率は高い傾向にあります。

一方大量に一斉送信で送られているものは、期待して返信しても先方から返事が来なかったりします。スカウトされやすいように、プロフィールを充実化させておくなどの工夫が必要です。

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転職エージェント

概要 求人を多数保有する転職エージェントと面談し、自分の希望に沿った企業の面談を設定してくれる
メリット 担当者のサポートがあるため、初めての転職でも間違いをしにくい。
デメリット 一つのサービスで担当者は基本的に固定のため、相性は悪い可能性がある
利用のコツ 同じ転職エージェントでも、担当者によってサービスレベルがピンきり。いくつかのエージェントと話をしてみてなるべく自分にあった担当者を見つけましょう・
注意点 担当者によっては、自分の希望よりもエージェントの利益を優先して考えるような人もいるので、気をつける
サポート 1対1の個別サポート。エージェントによっては面談に同席してくれたりもする。
費用 かからない
具体例 キャリトレ、ビズリーチ、リクルートエージェント、マイナビエージェント、dodaなど

転職エージェントの最大の特徴は、履歴書や面接のフィードバックなど、マンツーマンのサポートを受けられることです。ベンチャー企業はあまり転職エージェントを利用しないと言われることもあります、ミドルステージ以降のベンチャー企業ではかなり一般的に利用されています。

断言しますが、初めての転職のときは、ベンチャーに限らず、なるべく利用したほうが良いでしょう。

エージェントはうまく活用すればメリットだらけのサービスですが、転職エージェントは転職を成功させれば、其の年収の何割かが彼らに支払われるというビジネス。まれに、転職者の希望に添うよりも、早くどこかに入社させて手数料を得てしまおうというような残念な思惑を感じることもあります。

そういうときは、割り切って、他の転職エージェントをあたってみる方が良いですし、エージェントとのコミュニケーション方法については、事前にリサーチを行ってから利用を開始するようにしましょう。

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年齢別のベンチャーに転職する方法

20代でベンチャーに転職する方法

20代からのベンチャー転職は、自身の強みを活かせる企業を選び、しっかりと対策を立てればそれほど難しくはありません。ベンチャー企業では、仕事や必要なスキルがよく変わることも多いため、経験よりもポテンシャルと柔軟性を優先し、若手の未経験採用を積極的に行っていることが多いためでう。

それでもいろいろな仕事に挑戦することに不安を感じる方は、比較的組織が大きなミドル〜レイターステージの企業、つまり社員数が50人以上の企業を中心に考えたほうが無難でしょう。利用する転職サービスとしては、初めての転職であれば、できるだけ転職エージェントを利用し、プロフィールや面談のお作法を学んでから、徐々に色々なサービスを見るようにしていくという方法をおすすめします。

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30代でベンチャーに転職する方法

30代でベンチャーへの転職を考えている人は、よほどのことがない限り、自分の経験を活かせるところへの転職を考えることをおすすめします。

ベンチャーは比較的平均年齢が低く、30代中盤でも組織の中で上の方になることも多く、会社としてもある程度の業務水準を求めています。例えば法人営業などは、30代などでもベンチャーへの転職がしやすい職種でしょう。

キャリアの分岐点にいる30代の転職は慎重に行いすぎるということはありません。転職サイトの利用などの経験があれば、応募やスカウトで良い情報を待ちながら、定期的に転職エージェントと面談して、より良い縁を長いスパンで待つことをおすすめします。

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40代でベンチャーに転職する方法

40代でベンチャーへの転職は、ファイナンス周りのバックオフィスや、業界でのコネクションが必要なビジネスアライアンスポジションなど高い専門性を要求されるポジションのピンポイント採用が中心になります。其のようなポジションは転職サイトからは探しにくいことも多いかつ、企業としても転職エージェントやスカウト経由で採用を考えていることが多いため、基本的には信頼ができるエージェントを何人か見つけて、そこから仕入れた情報をもとにアクションしていくことがおすすめです。

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