質問内容
会社を辞めて後悔するのが怖い
私はそれなりの大企業に努めているのですが、会社としてのスピード感の遅さや、もっと当事者意識を持って働きたいという思いから、ベンチャー企業への転職を考えています。ただ、実際に辞めた後に後悔するのが怖く、踏み出せずにいます。
回答
ご質問ありがとうございます。回答させていただきます。
森田(仮名)
人材系ベンチャー出身。これまでに人事やマーケティング、営業など様々な職種を担当。現在は様々なベンチャー企業でフリーランスとして活動中。これまでの経験の共有とアウトプットの場としてキャリアブックスを運営。
これに関しては、正直全ての方が多少なりとも感じていることです。が、次のような問いで整理してみてはいかがでしょうか。
- 転職という選択を、自分で正解にすることにワクワクするか
- 挑戦せずに、一生後悔しないか
まず、焦った選択は危険
私は、大企業の安定した環境の方が、短期的に焦りを感じてベンチャー企業に転職するのは基本的に危険だと思っています。確かにベンチャー企業の動きは早いので、下積みの長い会社で働いていると、最新の環境で若いうちに色々な仕事を任され、楽しんで働いている同期などをみてと焦りを感じたりすると思います。
ただ、ベンチャーと大企業では、キャリアとして成功するための時間軸がそもそも違うので、どちらがいいかは5年、10ねんといった単位で考えないといけないと思いますし、全員がベンチャーに向いているとは全く思わないです。
仕事の内容も、大企業は調整業務や慣例的業務が多く、無駄に感じるかもしれませんが、大規模な組織で、大きな事業を推進するためには必要な業務だと思います。実際ベンチャーよりも大企業の方が経済に対しては断然影響力を持っています。
転職という選択を、自分で正解にすることにワクワクするか
大企業からベンチャーに転職するかしないかにおいて重要なのは、「もしベンチャーに転職するなら、比較的早い方が良い」という点です。なので、今迷われている方は、ベンチャーに転職するなら今の方が良いですし、転職しないなら、同じ会社で頑張るか、同規模の会社でキャリアを積むことを考えることになると思います。
そしてもう一点、「ベンチャーでのキャリアは、入ってからが本当の分かれ道」という点も認識しておいた方が良いと思います。
どのような会社に入るにせよ、チャンスもリスクもあります。が、結果主義のベンチャー企業で、様々な経験を積み、成長するには、目の前の一歩一歩で結果を出していく必要がありますし、それはどこでスタートするか以上に重要なことです。
もし入った後、今と同じような安定したスタンスで働けば良い結果が出ると思われているなら、もしかすると大企業にいた方が良いかもしれません。
挑戦せずに、一生後悔しないか
一方で、「挑戦するなら、今」という側面もあり、迷っていれば徐々にチャンスは減っていきます。結局安定を選んだとしても、一生心残りが残るなら、挑戦した方が良いのではないかと思います。
また、「一度ベンチャーに入ると、元のような環境には戻れない」と思っておられる方も多いですが、実際はベンチャーで経験を積み、メガベンチャーや大企業、外資系企業に転職される方は多く、長い目線では、今と同じではなくても、同じぐらい安定した、かつ将来性のある環境に戻ることはかなり高確率で可能です。
厳しい就活を潜り抜け、大企業に入られた方なら、転職後に適切な努力を行えば、より良い環境での仕事を獲得できると思います。
まとめ
どちらにしてもチャンスもリスクはありますが、①長期的な目線で評価すること、②転職の後が本番なことを意識し、何より自分が後悔しない選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。