悉く(ことごとく)の意味と正しい使い方とは? 英語例文や誤用・類語を紹介!

「ことごとく」という言葉の漢字があることをご存知ですか?

悉く(ことごとく)とは、 「すべて、全部、残らず」などの意味がある言葉です。

今回は、「悉く」の意味や使い方、「尽く」との違いまで、英語例文を踏まえて説明しながら紹介したいと思います。

言葉の意味をきちんと理解して、日常生活やビジネスシーンで悉く(ことごとく)を使えるようになりましょう!

悉く(ことごとく)の意味・使い方

【読み】ことごとく

【意味】

  • 全て・全部
  • 残らず・残すところなく
  • みんな(みな)

① 全て・全部

悉くの意味のひとつは、「全て・全部」があります。

この言葉はすべての物事を表現することができるため、日常会話含めて様々なシーンで広く利用することができる言葉です。

「全て・全部」の意味でよく使われる例文を紹介します。

例文

  • 私の学園祭のアイデアはクラスのみんなに悉く却下された。
  • お天気予報の内容が悉く外れた。
  • 僕の従兄弟が創業した会社はクライアントから受けた仕事を悉く成功させている
  • 好きな女性に告白するたびに、悉くフラレている。

「全て・全部」はマイナスの心情を表す時に使われることが多いですが、なにかを成功させた際や物事を肯定する時に利用することができます。

② 残らず・残すところなく

悉くは、「残らず・残すところなく」という意味で使われることもあります。

物事を余すことなく、すべてに及ぶという表現をしたい時に使うことができます。

「残らず・残すところなく」の意味でよく使われる例文を紹介します。

例文

  • 100万円貯めていた貯金を悉く使ってしまった。
  • 株の暴落で財産を悉く失ってしまった。
  • 上司が出張中で不在時の連絡や出来事は悉く報告する。

空っぽや0になった状態を表現する時に使うことができそうですね。

③みんな(みな)

「みんな(みな)」という意味もありますが、「全て・全部」と意味がとても似ています。

例文も紹介しますが、使い方に大きな違いはありません。

例文

  • 3ヶ月分たまっていた海外ドラマを悉く観た。
  • 食べ放題でとりすぎてしまって肉を悉く食べた。
  • 私はクライアントからの依頼を悉く引き受けている。

「全て・全部」と似ていますね。

「尽」が使われる熟語

「尽」が使われている熟語は以下のものがあります。

  • 一網打尽(いちもうだじん)
  • 尽力(じんりょく)
  • 尽忠(じんちゅう)
  • 無尽蔵(むじんぞう)

一網打尽の意味

ひと網であたりのすべての魚や鳥獣などを捕らえること。転じて、犯人などをひとまとめに捕らえること。

悪人や犯人を一挙に捕らえる表現として使われることが多い熟語です。

尽力の意味

ある目的の実現のために、力を尽くすこと。

「町の復興に尽力する」などを例文として使われることが多いですね。

尽忠の意味

忠義を尽くすこと。国家や君主に対して真心を尽くして仕えること。

今の世の中では使う機会は少ない言葉ですね。

無尽蔵の意味

いくら取ってもなくならないこと。また、そのさま。

無尽蔵の太陽エネルギーなどの表現に使うことができそうですね。

悉くと尽くの違いは

「悉く」と「尽く」はどう違うのかと混乱される方も多いですよね。 答えとしては、使い方は同じで問題ないです。 辞書では、一緒くたになっているため、「ことごとく」としての言葉に使い分けはありません。

悉く(ことごとく)の類義語・対義語

悉くの類語 「悉く」には、次の3つの類語があります。

  • 「すっかり」
  • 「あらゆる」
  • 「とんと」
それぞれの類語を例文を使用して紹介します。

類語1.「すっかり」

「すっかり」は、「残らずすべて」という意味です。 他にも、服装や外見が粋で見ばえのするさまを表わす時に「驚くほど変わって」という意味で使う時もあります。 使い分けの方法は、副詞の「と」を伴って使うことができるかです。 文章として「すっかりと」と使えた場合は「驚くほど変わって」という意味になります。 一方、「悉く」は驚くほど変わってという使い方はできません。
  • 金庫の金がすっかりなくなる。
  • スーツを着たら、すっかり社会人っぽくなった。

類語2.「あらゆる」

「あらゆる」には、「ある限りの」と「すべての」という意味があります。 「あらゆる」の語源は、動詞「あり(有)」に古くの自発・可能の助動詞「ゆ」の連体形が付いた言葉です。 古くに使われていた「ゆ」と「らゆ」は、平安時代から使われなくなり、「いはゆる」「あらゆる」だけが漢文訓読分に使われるようになりました。 「悉く」と違い、残らずというニュアンスはありません。
  • 上司にあらゆる質問をした。
  • あらゆる角度から検討する。

類語3.「とんと」

「とんと」は、「きれいさっぱり」という意味です。 他には「少しも」という意味があり、使い分けに違いはありません。疑問に思ったり、ためらったりするところのないさまを表わす言葉です。
  • 明日の予定をとんと忘れた。
  • 何度聞いてもとんと分からない。

悉く(ことごとく)の英語表現

悉く(ことごとく)の英語表現 悉くは「全部」や「残らず」という意味なので、 英訳すると、「all」や「entirely」と訳すことができます。 2つの単語を用いた例文を紹介します。

all、entirely

「all」を訳すと、「全部・すべて」と訳すことができます。 「all」を使用した例文を見てみましょう。

例文

He spent all the money he had with him.(彼は所持金を悉く使ってしまった。)

「entirelyl」を訳すと、「まったく・完全に」などに訳すことができます。 「entirely」を使用した例文を見てみましょう。

例文

His time was devoted entirely to his work.(彼の時間は悉く仕事に向けられた。)

まとめ

改めておさらいすると、 悉くは「全部・残らず・すべて・みんな(みな)」などの意味があります。 「悉く」と「尽く」はどう違うのかと混乱される方も多いですが、使い方に違いはありません。 すべての物事を表現できるため、 日常会話からビジネスシーンまで広く使用する機会が多い言葉です。 読み方や意味をしっかり理解して適切に使いましょう。