ドジャースとの契約は年間300万ドル+出来高の、「8年総額1億620万ドル(約120億円)」です。結果を残した2016年の報酬額は、15億円近くと推測されています。
2016年にメジャーリーグに挑戦した前田健太(マエケン)選手。
今回は、投球でも一線級であることに加え、現在打撃でも成績を残し「シルバースラッガー賞」の期待もかかる前田選手(マエケン)の年俸や成績について徹底調査しました。
前田健太(マエケン)選手について
プロフィール
名前 | 前田 健太 |
---|---|
職業 | プロ野球選手(投手) |
所属団体 | ロサンゼルス・ドジャース |
生年月日 | 1988年4月11日 |
基本情報 | 身長185cm 体重83kg |
受賞歴 | 沢村賞(10,15年) ゴールデングラブ賞(5回) |
成績・略歴
- 2004年│プロ入りを目指しPL学園高等学校に進学。
- 2006年│広島東洋カープから単独1位指名。
- 2008年│一軍の経験はない中背番号18を受け継ぐ。シーズン5勝。
- 2010年│最多勝、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得し、沢村賞受賞。22歳で、史上最年少、球団史上初の投手三冠タイトル獲得。
- 2012年│ノーヒットノーラン達成。オールスターMVP受賞。
- 2015年│沢村賞受賞2度目。15勝8敗、175奪三振、防御率2.09。
- 2016年│ロサンゼルス・ドジャースと契約。8年総額2500万ドルに、最大1億620万ドルの出来高制が話題に。1年目で16勝をあげる活躍。
- 2018年│20試合に先発、19試合を救援登板。8勝10敗、防御率3.81。日本人初の2年連続ワールドシリーズ登板を経験。
年度 | 登板 | 勝利 | 三振 | 防御率 |
---|---|---|---|---|
2011年 | 31 | 10 | 192 | 2.46 |
2012年 | 29 | 14 | 171 | 1.53 |
2013年 | 26 | 15 | 158 | 2.10 |
2014年 | 27 | 11 | 161 | 2.60 |
2015年 | 29 | 15 | 175 | 2.09 |
2016年 | 32 | 16 | 179 | 3.48 |
2017年 | 29 | 13 | 140 | 4.22 |
2018年 | 39 | 8 | 153 | 3.81 |
2019年 | 27 | 8 | 149 | 4.11 |
参照:https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

多くの記録を生む、日本を代表する投手
日本プロ野球では、2007年から2016年にかけて広島東洋カープで活躍。2010年には、史上最年少で球団史上初の投手三冠を達成。他にも沢村賞を2度受賞、6年連続2桁勝利など、日本を代表する投手に成長し、記録を多く残している選手です。
メジャーリーグでは、2016年からロサンゼルス・ドジャースに所属。移籍時の契約が、8年総額2500万ドル+最大1億620万ドルに及ぶ出来高制が話題に。
その後、期待に応えた活躍で、日本人投手初となる2年連続ワールドシリーズ登板も果たしました。さらに2019年5月には12奪三振と2打点以上のチーム全得点を生んだ投打の活躍で、メジャー初の偉業を達成しています。
二刀流の活躍で、常に結果を出す稀有な存在
2018年は途中から調子を落とし、先発をはずれ救援投手に。そこで安定した投球を続けながら、クローサーもこなしました。前田選手(マエケン)の活躍もあって、チームはワールドシリーズに進出しています。そこでは、中継ぎエースとして存在感を示しました。
2019年は、投打で活躍するシーンが多く、シーズン途中まで29試合出場で、8勝をあげ、打率.261の大活躍。日本投手初の「シルバースラッガー賞」の期待がかかっています。
もともとコントロールもよく、広島東洋カープ時代には通算与四球率も1.90と抜群に少ない選手でした。それに加え、毎年新しい工夫をしながら、10年近くも結果も残こし続けています。しかも打力もあります。ポテンシャルが非常に高い希有な投手であるといえます。
前田健太(マエケン)選手の年俸(年収)の推移
年度 | 年俸(推定) |
---|---|
2019年 | 300万ドル(3億2000万円+出来高) |
2018年 | 300万ドル(3億2000万円+出来高) |
2017年 | 300万ドル(3億2000万円+出来高) |
2016年 | 300万ドル(3億2000万円+出来高) |
2015年 | 3億円 |
2014年 | 2億8000万円 |
2013年 | 2億1000万円 |
2012年 | 1億5000万円 |
2011年 | 1億5000万円 |
2010年 | 4800万円 |
2009年 | 2500万円 |
2008年 | 800万円 |
参照:https://baseball-data.com/16/ranking-salary/all/
大きな飛躍を果たした2010年。年俸は約1億円アップ
2010年に最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、2011年に最多奪三振のタイトルを獲得。年俸も2010年の4800万円から2011年には1億5000万への大幅なアップを達成しています。
メジャー挑戦まで順調に伸ばした年俸
2012年、2013年と最優秀防御率のタイトルを獲得。抜群の安定感を示していました。また、ゴールデングラブ賞を4年連続受賞するなど、セントラル・リーグを代表する投手にまで成長しました。
年俸も順調に伸ばし、2015年には3億円に到達してしました。こちらも球団史上最年少での達成でした。

出来高を取り入れた契約が話題に
2016年、遂に前田選手(マエケン)はメジャーへの切符を手にしました。
ドジャースと8年契約を結び、年俸の内訳は「年間300万ドル+出来高」の、8年総額1億620万ドル(約120億円)でした。また、契約途中のFA(どの球団とも契約がてきる権利を持つ選手)となれる条項もありませんでした。理由は、入団時のメディカルチェックで球団がリスクを感じたためとも言われています。
そんな中、しっかり結果を残した2016年の報酬額は、結果として15億円近くと推測されています。
前田選手(マエケン)は、メジャーに行って報酬を何倍にもした選手の一人です。今後もモチベーション高く、活躍が計算できる選手でしょう。
【2019年度版】NPB野球選手の年俸ランキング
日本のプロ野球の年俸ランキングトップ10を紹介します。
位 | 選手名 | チーム | 年俸(推定) |
---|---|---|---|
1位 | 菅野 智之 | 巨人 | 6億5,000万円 |
2位 | 柳田 悠岐 | ソフトバンク | 5億7,000万円 |
3位 | 浅村 栄斗 | 楽天 | 5億円 |
3位 | サファテ | ソフトバンク | 5億円 |
3位 | 坂本 勇人 | 巨人 | 5億円 |
3位 | メヒア | 西武 | 5億円 |
7位 | 丸 佳浩 | 巨人 | 4億5,000万円 |
8位 | バレンティン | ヤクルト | 4億4,000万円 |
9位 | 山田 哲人 | ヤクルト | 4億3,000万円 |
10位 | 鳥谷 敬 | 阪神 | 4億円 |
10位 | 内川 聖一 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 松田 宣浩 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | デスパイネ | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 糸井 嘉男 | 阪神 | 4億円 |
1位:菅野智之選手 6億5,000万円
名前 | 菅野智之 |
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職業 | 野球選手(投手) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1989年10月11日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞、ベストナイン |
菅野選手は、日本球界歴代最高の年俸を獲得している選手です。前田選手(マエケン)より1歳年下の選手ですね。
一方で、前田選手(マエケン)は出来高分があるとはいえ、菅野選手それを超える6.5億円です。
2位:柳田悠岐選手 5億7,000万円
名前 | 柳田 悠岐 |
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職業 | 野球選手(外野手) |
所属団体 | 福岡ソフトバンクホークス |
生年月日 | 1988年10月9日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 2015年 パ・リーグMVP。NPB初の首位打者とトリプルスリーの同時達成 |
福岡ソフトバンクホークス所属の外野手。前田選手(マエケン)とは同年代です。柳田選手は、長打を中心とする打撃が特徴の外野手です。
年収の違いは1億円弱と推定されます。いい意味で、日本のトッププレーヤーの年収も、メジャーにひけをとらないところに来ていると考えるべきでしょう。
3位:浅村栄斗選手 5億円
名前 | 浅村 栄斗 |
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職業 | 野球選手(内野手/外野手) |
所属団体 | 楽天イーグルス / 西武ライオンズ |
生年月日 | 1990年11月12日 |
基本情報 | 182cm 体重90kg |
受賞歴 | ベストナイン / 月間MVP / ゴールデングラブ賞 |
3位:坂本勇人選手 5億円
名前 | 坂本勇人 |
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職業 | 野球選手(遊撃手、一塁手、二塁種) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1986年12月14日 |
基本情報 | 186cm 体重83kg |
受賞歴 | 2016年、2017年ゴールデングラブ賞。2013、2017年WBC出場 |
2007年のプロ入りから、走攻守に渡って安定したパフォーマンスを発揮。2015年からは、当時26歳という異例の若さで、前代の阿部慎之助選手から巨人主将のバトンを託されています。
メジャー入も期待される坂本選手に対して、前田選手(マエケン)は2歳年上です。2016年からドジャーズへ移籍した時期は、いいタイミングだったのでしょう。
10位以下の年俸ランキングはこちらをご覧ください。

【2019年度版】広島東洋カープ(広島)の年俸ランキング
最後に、前田選手(マエケン)の古巣である広島選手の年俸ランキングベスト10を見てみましょう。
順位 | 選手 | 推定年俸 | 守備 |
---|---|---|---|
1位 | クリス・ジョンソン | 3億4,200万円 | 投手 |
2位 | 菊池 涼介 | 2億4,000万円 | 内野手 |
3位 | 長野 久義 | 2億2,200万円 | 外野手 |
4位 | 田中 広輔 | 1億8,000万円 | 内野手 |
5位 | 鈴木 誠也 | 1億6,000万円 | 外野手 |
6位 | 中崎 翔太 | 1億6,000万円 | 投手 |
7位 | 大瀬良 大地 | 1億4,500万円 | 投手 |
8位 | ジョニー・ヘルウェグ | 1億260万円 | 投手 |
9位 | 野村 祐輔 | 1億2,000万円 | 投手 |
10位 | 松山 竜平 | 1億円 | 外野手 |
広島の選手全体のランキングはこちらの記事をご覧ください。

海外メジャーリーグ選手の年俸はどれぐらい?
イチロー選手:最高年俸 約18億円
名前 | 鈴木 一朗 |
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職業 | 野球選手(外野手) |
所属団体 | オリックス / マリナーズ / ヤンキース |
生年月日 | 1973年10月22日 |
基本情報 | 180cm 体重79kg |
1992年から2018年まで、26年にわたって現役でいつづけたイチロー選手。年俸のピーク時はマリナーズの時で、約18億円でした。ちなみに生涯年俸は約180億円ほどになっています。

ダルビッシュ有 選手:21億円 (2000万ドル)
名前 | 坂本勇人 |
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職業 | 野球選手(ピッチャー) |
所属団体 | 日本ハム / レンジャーズ / ドジャーズ / シカゴ・カブス |
生年月日 | 1986年8月16日 |
基本情報 | 195cm 体重99.8kg |
受賞歴 | 日本シリーズ優秀選手賞 / シリーズMVP / ベストナイン |
2012年からメジャーリーグに挑戦。レンジャーズ、ドジャーズ、カブスの3チームに所属。怪我に苦しみながら、6年1億2600万ドルでシカゴ・カブスに入団。現在はメジャーリーグで日本人第二位の年収。

田中将大 選手:約23億円(2200万ドル)
名前 | 田中将大 |
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職業 | 野球選手(ピッチャー) |
所属団体 | 楽天 / ヤンキース |
生年月日 | 1988年11月1日 |
基本情報 | 190cm 体重97kg |
受賞歴 | 沢村賞 / 日本シリーズMVP / その他多数 |
野球のプロスポーツの連続勝利のギネス世界記録保持者。2014年に7年60億の大型契約でヤンキースに移籍。生涯年俸は現在120億円ほど。今後も増加が見込まれます。

大谷翔平 選手:6600万円(65万ドル)
名前 | 大谷 翔平 |
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職業 | 野球選手(ピッチャー / バッター) |
所属団体 | 日本ハム / エンゼルス |
生年月日 | 1994年7月5日 |
基本情報 | 193cm 体重95kg |
受賞歴 | ア・リーグ最優秀新人選手賞(新人王) / 日本人最速記録保持者 |
2018年度からメジャー。ア・リーグ最優秀新人選手賞などを活躍するなど、大活躍を見せましたが、2年目の2019年の年俸はわずか65万ドル。
これは大リーグの年俸調停権をまだ得ていない(メジャーでのプレー経験3年以上)を獲得していないためで、来年はサービスタイムと言われる大幅な年俸アップが予想されます。

前田健太(マエケン)の最新ニュース
マエケンまた好投。3回途中から1回1/3を無失点
2019年10月7日(日本時間8日)、前田健太選手(マエケン)は、ナショナルズ戦に3回途中からリリーフとして登板。1回1/3を1安打無失点の好投を見せました。
ドジャース前田健太投手(31)が3回2死満塁から2番手で登板し、ナショナルズの反撃を食い止めた。
先発の左腕ヒルが3回に崩れて1-1の同点とされ、さらに2死満塁のピンチを招いた。右打者の5番ケンドリックを迎えたところで、ロバーツ監督は前田にスイッチ。前田はケンドリックに対し、3球スライダーを続けて三ゴロに仕留めた。この回無失点でピンチをしのぐと、力強いガッツポーズを見せた。
右打者が続いた4回もマウンドに上がり、先頭のジマーマン、スズキを連続三振。8番テーラーにボテボテのゴロで三塁内野安打を許したが、9番の投手シャーザーを中飛に抑え、無死点で切り抜けた。
3回途中から1回1/3を投げ1安打無失点。勝ち越されることなく、3番手の左腕ウリアスにバトンを渡した。
前田は今プレーオフで3試合に登板。3回2/3を投げ1安打無失点、4奪三振と好投を続けている。
✔ 採用実績全国No1。地方にも強い