広島東洋カープの主力として、チームを牽引し続けている菊池涼介選手の年俸や経歴を調査しました。
守備のイメージが強い菊池選手ですが、一体どのような選手なのでしょうか。また、3連覇に貢献した菊池選手の年俸推移はどのようなものなのでしょうか。
菊池涼介選手について
プロフィール
名前 | 菊池涼介 |
---|---|
職業 | プロ野球選手(二塁手) |
所属団体 | 広島東洋カープ |
生年月日 | 1990年3月11日 |
基本情報 | 身長171cm 体重72kg |
受賞歴 | 2013年から6年連続ゴールデングラブ賞、2016年最多安打、2017年WBC代表 |
成績・略歴
- 2013年|開幕からセカンドのレギュラーに定着。ゴールデングラブ賞を初受賞。
- 2014年|打率・安打ともにリーグ2位。
- 2016年|打率3割と初タイトルとなる最多安打を達成しチームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献。最多犠打も同時達成。
- 2017年|WBC日本代表に選出。ベストナイン初受賞。
- 2018年|打撃と守備でチームの3連覇に貢献。シリーズMVPを受賞。
年度 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 打率 |
---|---|---|---|---|
2012年 | 46 | 2 | 12 | .229 |
2013年 | 133 | 11 | 57 | .247 |
2014年 | 188 | 11 | 58 | .325 |
2015年 | 143 | 8 | 32 | .254 |
2016年 | 181 | 13 | 56 | .315 |
2017年 | 153 | 14 | 56 | .271 |
2018年 | 130 | 13 | 60 | .233 |
2019年 | 137 | 12 | 47 | .270 |
参照:https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

世界が認めた守備職人
2013年から2018年まで6年連続ゴールデングラブ賞を二塁手部門で受賞し続けており、補殺の日本記録を作っていることからも、日本を代表するセカンドベースマンです。守備の名手であった、元ヤクルト宮本慎也選手からも「彼の守備範囲の広さはすごい。」と称賛を浴び、選手間調査による1/100アンケートでは、守備部門で2017年まで4年連続で1位に輝いています。
反射神経を生かした類い稀な守備範囲ばかりが注目されていますが、菊池選手の守備を支えているのは強肩です。送球困難な姿勢から矢のような送球をすることでアウトを量産しています。大学時代に投手も経験している菊池選手ならではのプレイといえます。
また、侍ジャパン選抜経験も多く、世界大会でも美技を多く披露しています。日米野球でのファインプレイは、「忍者が現れた!」とメジャーリーグのサイトで特集されるほどでした。広島のみならずアメリカも注目する守備能力の高さを持っている選手です。
全てをこなす2番打者
2016年には最多安打のタイトル、2014,16年には打率3割を達成しています。主に器用されるのは2番であるため、犠打の数も多く、2015年から4年連続で最多犠打をマークしています。
また、コンスタントに長打が打てるパンチ力も魅力的です。2018年日本シリーズ第1戦の初回に千賀投手からの先制ホームランや、2017WBC準決勝アメリカ戦でのライトへ流したホームランなど、ここぞというところで一発がある怖いバッターといえます。
このように、安打、犠打、長打となんでもこなすことができる2番バッターであり、ランナーが出塁すれば、バント・エンドラン・強攻策と多くの選択肢をベンチは考えることができます。菊池選手自身も非常に足の速い選手ですので、自分も生きるようなセーフティバントも度々成功させています。
守備面だけでなく、攻撃面においても、弱点の少ないバッターといえます。
菊池涼介選手の年俸(年収)の推移
年度 | 年俸(推定) |
---|---|
2019年 | 2億4,000万円 |
2018年 | 1億9,000万円 |
2017年 | 1億4,500万円 |
2016年 | 8,500万円 |
2015年 | 8,500万円 |
2014年 | 3,900万円 |
2013年 | 1,500万円 |
2012年 | 1,000万円 |
参照:https://baseball-data.com/16/ranking-salary/all/

下がり知らずの年俸推移
菊池選手の特徴として、年俸が一度も下がったことがないという点が挙げられます。
2016年の年俸が唯一前年の現状維持であり、その他の年は全てで年俸が上昇しています。
というのも、菊池選手が入団して活躍しているところから、広島東洋カープの快進撃が始まっています。
チームの成績は、ダイレクトに選手たちの年俸に反映されますから、好調なチームと同じように菊池選手の年俸も登り調子というわけです。
別途でグッズ収入も渡されているでしょうから、実際にはより高い年俸になっていると想像できます。
6年目で年俸1億円超え。広島では異例。
菊池選手は2012年入団で、2017年に大台超えの1億4500万円の年俸となっています。
広島東洋カープは代々、貧乏球団と言われており、なかなか年俸が上がらない球団で有名です。しかし、入団6年目というなかで1億円を超えたという実績は、抜群の成績を残した結果です。
入団8年目の今年は2億円を突破しており、入団時の24倍という給料になっています。
打撃だけでなく、守備という安定した能力を持っていることが、コンスタントに年俸が上がる要因でしょう。

メジャー挑戦の意思があるも、年俸は上がらない?
現在までの菊池選手の獲得年俸は約8億円です。今後日本でのプレーが続くとすれば、25億円程度までは獲得すると考えられます。
しかし、菊池選手は、数年前からメジャー挑戦を口にしています。
その際に、年俸があまり上がらないといった懸念があります。菊池選手は守備の人であり、ヒットを量産することはありますが、波が多く、日本トップレベルのバットマンとは言えません。
そんな菊池選手がメジャーに挑戦する場合には、例えば松井秀喜選手のような10億円を超えるような年俸は用意されないと考えられているようです。
以前、同様に守備の人だった、当時阪神・新庄剛志選手もメジャー挑戦しましたが、ニューヨークメッツでは2800万円ダウンの5000万円で契約をしています。
打棒が頭一つ抜けていないという点では、すぐに年俸アップというのは難しいかもしれません。
【2019年度版】NPB野球選手の年俸ランキング
実際のNPBの年俸ランキングを表にしたものが以下の通りです。羽振りが悪い広島の選手はトップ10には1人も入っていません。
去年までチームメイトだった丸選手は2倍近くとなる4億5000万円が年俸となっています。
位 | 選手名 | チーム | 年俸(推定) |
---|---|---|---|
1位 | 菅野 智之 | 巨人 | 6億5,000万円 |
2位 | 柳田 悠岐 | ソフトバンク | 5億7,000万円 |
3位 | 浅村 栄斗 | 楽天 | 5億円 |
3位 | サファテ | ソフトバンク | 5億円 |
3位 | 坂本 勇人 | 巨人 | 5億円 |
3位 | メヒア | 西武 | 5億円 |
7位 | 丸 佳浩 | 巨人 | 4億5,000万円 |
8位 | バレンティン | ヤクルト | 4億4,000万円 |
9位 | 山田 哲人 | ヤクルト | 4億3,000万円 |
10位 | 鳥谷 敬 | 阪神 | 4億円 |
10位 | 内川 聖一 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 松田 宣浩 | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | デスパイネ | ソフトバンク | 4億円 |
10位 | 糸井 嘉男 | 阪神 | 4億円 |
1位:菅野智之選手 6億5,000万円
名前 | 菅野智之 |
---|---|
職業 | 野球選手(投手) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1989年10月11日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞、ベストナイン |
菅野選手は、日本球界歴代最高の年俸を獲得しています。菊池選手とは同学年の選手です。
2018年には、最多勝・沢村賞などといった投手賞を総なめし、年俸をグッと上げた選手です。
なんといってもその安定感は抜群で、2015年を除いた全てのシーズンで勝率6割以上という結果を残しています。
なお、歴代最高は同額で佐々木主浩投手がいますが、彼はメジャー帰りだったということを考慮すると、純粋にNPBでの成績だけで評価されている最高額の選手であるといえます。
2位:柳田悠岐選手 5億7,000万円
名前 | 柳田 悠岐 |
---|---|
職業 | 野球選手(外野手) |
所属団体 | 福岡ソフトバンクホークス |
生年月日 | 1988年10月9日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 2015年 パ・リーグMVP。NPB初の首位打者とトリプルスリーの同時達成 |
福岡ソフトバンクホークスを代表する選手であり、フルスイングが魅力的な選手です。菊池選手の1つ上の学年になります。
2015年にはトリプルスリー、その後もコンスタントに3割を記録しており、去年はキャリアハイの打率リーグトップ.352、36本塁打、102打点という文句なしの成績により、この高年俸をゲットしています。
ファンからの人気も非常に高い選手であり、持ち味のフルスイングやお茶目な広島弁によるもので、オールスターのファン投票でも3年連続で両リーグ最多の投票を獲得しています。
3位:浅村栄斗選手 5億円
名前 | 浅村 栄斗 |
---|---|
職業 | 野球選手(内野手/外野手) |
所属団体 | 楽天イーグルス / 西武ライオンズ |
生年月日 | 1990年11月12日 |
基本情報 | 182cm 体重90kg |
受賞歴 | ベストナイン / 月間MVP / ゴールデングラブ賞 |
2008年に大阪桐蔭を夏の甲子園日本一に導き、西武ライオンズに入団。
2018年には打率3割、31本塁打、リーグトップとなる127打点をマークし、西武10年ぶりのリーグ優勝にキャプテンとして大きく貢献。
FA移籍によって年俸は前年よりも2倍以上となる5億円で楽天で今年からプレーしています。
菊池選手と同じ二塁手ですが、打撃に特化している選手なので、打撃の方が年俸に大きく反映されやすいことがわかります。
打点王は2度獲得しており、チャンスに強いリーグを代表する好打者です。
3位:坂本勇人選手 5億円
名前 | 坂本勇人 |
---|---|
職業 | 野球選手(遊撃手、一塁手、二塁種) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1986年12月14日 |
基本情報 | 186cm 体重83kg |
受賞歴 | 2016年、2017年ゴールデングラブ賞。2013、2017年WBC出場 |
2008年に高卒2年目でレギュラーに大抜擢され、異例のスピードで通算1500試合出場を達成。
2015年からは、当時26歳という若さで巨人軍主将の座を阿部慎之助選手から受け継いでいます。
2013,2017どちらもWBC代表に選出されており、ひとつしたの菊池選手とは二遊間コンビを組みました。日本を代表するショートストップといえます。
ショートは守備の負担が大きいので、セカンドよりも高評価になりやすいといえます。
本人はアメリカよりも日本でプレイすること望んでいるようですが、今後の去就が注目されています。
【2019年度版】広島東洋カープの年俸ランキング
最後に、カープの年俸ランキングをご紹介します。
菊池涼介選手は、カープでは2番目の年俸となっているようです。
「タナキクマル」として頑張ってきた丸選手が巨人に移籍したため、菊池選手の順位はかなり高いものになっています。
広島という球団は1年活躍してもなかなか年俸がすぐには上がらないので、ある程度年功序列といった制度になっています。
順位 | 選手 | 推定年俸 | 守備 |
---|---|---|---|
1位 | ジョンソン | 3億2,700万円 | 投手 |
2位 | 菊池 涼介 | 2億4,000万円 | 内野手 |
3位 | 長野 久義 | 2億2,000万円 | 外野手 |
4位 | 田中 広輔 | 1億8,000万円 | 内野手 |
5位 | 鈴木 誠也 | 1億6,000万円 | 外野手 |
6位 | 中崎 翔太 | 1億6,000万円 | 投手 |
7位 | 大瀬良 大地 | 1億4,500万円 | 投手 |
8位 | 野村 祐輔 | 1億2,000万円 | 投手 |
9位 | 松山 竜平 | 1億円 | 外野手 |
10位 | ヘルウェグ | 1億円 | 投手 |

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