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「忸怩(じくじ)」の意味と使い方は?類語・対義語や英語表現も!

忸怩(じくじ)

「忸怩」という言葉、正しく使えていますか?

ニュースを見ていると、「忸怩たる思い」という言葉を耳にする機会も多いのでは。

逆に、日常生活において「忸怩」という言葉を発する機会は少ないですよね。

今回は、「忸怩」の意味や使い方、類義語や対義語、英語例文を踏まえて説明していきたいと思います。

忸怩の意味・使い方

【読み】じくじ

【意味】

  • 深く恥じ、反省すること

①深く恥じ、反省すること

忸怩とは、恥ずかしんでいる様子を表す言葉です。

イメージとしては、照れるという意味の恥ずかしさとは違い、深く反省するという意味の恥ずかしさになります。

実際に「忸怩」が使われる例文をいくつか紹介いたします。

例文

  • 自分のミスで全体に迷惑をかけてしまい、忸怩たる思いに駆られている。
  • 仕事で失敗をした同僚の表情は、忸怩たる思いがにじみ出ていた。
  • 信頼を裏切るようなこととなり、忸怩たる思いでいっぱいです。
  • この度は御迷惑をおかけしてしまい、忸怩たる思いです。

忸怩という言葉を使うと、反省している場面が多く、ネガティブなイメージの文章となります。

上司や取引先に謝罪するときに、「申し訳ございません」ではなく「忸怩たる思いでいっぱいです」なんて言ってみたら、相手も「お?よく反省しているな」なんて思ってくれるかもしれませんね。

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忸怩が使われる熟語

忸怩という言葉は、基本的に単独では使わず、「忸怩たる思い」で1セットとなります。

そのため、ほとんどのシーンにおいて、この表現が使われます。

  • 忸怩たる思い

忸怩たる思いの意味

「忸怩」を用いた典型的な表現にして唯一とも言うべき表現の「忸怩たる思い」。

これがまさに、「恥ずかしく、反省している思い」を表します。

特に使われるのが、ビジネスシーンにおいてです。私生活で使うことは、あまりありません。

 忸怩と遺憾はどんな違いあるの?

忸怩と同じような意味の言葉に「遺憾」という言葉があります。

この2つの言葉は既に起きたことに対してネガティブな思いを抱くという意味では似ていますが、大きな違いがあります。

それは「誰の言動に対して」思いを抱いているかという点です。

忸怩は自分の言動に対して、遺憾は第三者の言動に対して抱く思いである、という違いがあります。

忸怩の類義語・対義語

忸怩の類義語・対義語

「忸怩」には、次の3つの類語があります。

  • 慙愧
  • 痛恨
  • 自責
それぞれの類語を例文を使用して紹介します。

類語①「慙愧」

忸怩の類語として「慙愧」という言葉があります。

「慙愧に堪えない」という表現が一般的ですね。少し難しい言葉ではあります、忸怩と同じように、「自分の行動や考え方をかえりみて、恥ずかしく感じる」という意味になります。

  • 迷惑をかけてしまい、慙愧に堪えない思いである。
  • 彼女が苦しんでいると知り、慙愧の念に駆られている。
  • 自分のミスが会社の名声を傷つけることとなり、慙愧の至りである。

類語②「痛恨」

痛恨という言葉も、すでに起きていることに対して、ネガティブな思いを抱いているという意味があります。

この言葉は比較的、日常生活でも使う場面はあるのではないでしょうか。

スポーツの試合等で、試合の決定打となってしまった場面を振り返る際にも使いますよね

  • あのエラーが痛恨のミスとなり、チームは敗北を喫した。
  • 自分のミスで全体に迷惑がかかり、痛恨の思いを抱えている。
  • あの発言で彼女を怒らせたことは、痛恨の極みである。

類語③「自責」

自責とは、読んで字のごとく自らの責任であるという意味です。

基本的に「自責の念」という表現が一般的で、自分の責任として受け止め、反省するというような意味になります。

この言葉をそのまま口に出すというよりは、状態を描写する際によく利用されます

  • 自分のミスがきっかけで、立て続けの失点を喫し、自責の念に駆られている。
  • 部下のミスであっても、上司は他責と捉えず管理監督者として、自責と捉える必要がある。
  • 配慮が足りず、嫌な思いをさせてしまったことで、自責の念に駆られています。

対義語①「自信」

この言葉は、多くの人が日常においてもよく使う言葉でしょう。

忸怩が、強い恥じらいを感じるという意味に対して、自信とはまさに胸を張って誇りを感じているような様子ですから、正反対の意味と言えますね。

比較的イメージがしやすいと思うので、忸怩は自信の対義語であると理解しておくといいでしょう。

  • 彼は自分の行いは絶対に正しいと自信を抱いている。
  • 自信があるからこそ、思いきった行動ができ、結果もついてくる。
  • 結果として会社の名声に傷をつけてしまったが、私は自分の判断には自信があった。

対義語②「矜持」

矜持も、自信と同様に自分自身に誇りやプライドを抱いていることを意味します。

こちらはあまり日常的に使う言葉ではありませんが、上手に使用していると、「この人は頭の良い人かも」と思われるかもしれません。

使われ方は、「〇〇としての矜持」というのが一般的です。

  • クラスメートを傷つけた彼の行いには、教師としての矜持が許さなかった。
  • なよなよせず、男としての矜持を持って行動しろ。
  • 根も葉もない噂によって、自分の矜持が傷つけられた。

対義語③「自負心」

「負」という漢字がネガティブな意味を連想させることもあるようですが、自分自身に誇りを持っているという意味です。

自分の存在や言動を正当化するというような意味になりますので、忸怩とは反対の意味を表す言葉となります

  • 彼は自負心の塊のような人間だ。
  • 最終的には全て自分の判断に委ねられるのだから、自負心を持て。
  • 自負心がなければ、行動に踏み出すことが難しい。
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忸怩の英語表現

忸怩の英語表現
「忸怩」は深く恥じるという意味で使われるのが一般的です。英語でも、同じような意味で使われることが多くあります。

「深く恥じる」の意味で訳されることが多い

例文①:ashamed

I’m so ashamed to have made the same mistakes over and over again.(私は何度も何度も同じ過ちを犯してしまい、忸怩たる思いに駆られている。)
 

例文②:embarrassed

He was embarrassed that he had hurt his lover by his saying.(彼は自分の言葉で彼女の心を傷つけてしまい、忸怩たる思いに駆られている。)

例文③:shameful

It was so shameful that I had made a great mistake and made my boss very angry.(重大な過ちを犯し、上司を激怒させてしまったことに対して、忸怩たる思いを感じている)

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まとめ

この記事で調べた「忸怩」という言葉について、おさらいをすると以下の通りです。

  • 「忸怩」の読み方:忸怩
  • 「忸怩」の意味:「深く恥じること」
  • 「忸怩」の類義語:「慙愧」「痛恨」「自責」
  • 「忸怩」の対義語:「自信」「矜持」「自負心」
  • 「忸怩」の英語表現:「ashamed」「embarrassed」「shameful」

「忸怩」は基本的に「忸怩たる思い」という言葉で表現され、謝罪や反省のシーンで使われるのが一般的です。皆様も、何かマズイことして他人に迷惑をかけた時には、忸怩たる思いに駆られるものではないでしょうか。

人生、忸怩たる思いに駆られるようなことはない方がいいに決まっています。日ごろの1つひとつの言動が、誰かの迷惑になったり、名誉を傷つけたりするものではないかをよく考え、発信するようにしたいですね!