2019年に日本ハムに移籍し、登録名を変更、ローテーションの一角として活躍し、2018年まではオリックスの大黒柱としてチームを支えていた金子千尋(金子 弌大)選手。2019年
2014年には沢村賞・リーグMVPを受賞した実績豊富の金子選手の年俸や成績についてまとめていきます。
金子千尋選手について
プロフィール
名前 | 金子千尋(金子千尋) |
---|---|
職業 | プロ野球選手(投手) |
所属団体 | 北海道日本ハムファイターズ |
生年月日 | 1983年11月8日 |
基本情報 | 身長180cm 体重77kg |
受賞歴 | 2010年、2014年最多勝、2014年最優秀防御率、2014年MVP |
成績・略歴
- 2004年│ドラフト会議で自由獲得枠でオリックス。バファローズに入団。
- 2008年│自身初の開幕投手となり、この年のローテーションに定着、初の2桁勝利を達成。
- 2010年│シーズン途中で13連勝を達成するなど、絶好調で最多勝を受賞。
- 2014年│抜群の安定感で、最優秀防御率と最多勝を獲得。リーグMVPと沢村賞を獲得した。
- 2018年│オリックスを自由契約となり日本ハムへ移籍した。
年度 | 登板 | 勝利 | 三振 | 防御率 |
---|---|---|---|---|
2006年 | 21 | 1 | 22 | 3.54 |
2007年 | 36 | 6 | 68 | 2.79 |
2008年 | 29 | 10 | 126 | 3.98 |
2009年 | 32 | 11 | 165 | 2.57 |
2010年 | 30 | 17 | 190 | 3.30 |
2011年 | 20 | 10 | 123 | 2.43 |
2012年 | 9 | 4 | 56 | 2.40 |
2013年 | 29 | 15 | 200 | 2.01 |
2014年 | 26 | 16 | 199 | 1.98 |
2015年 | 16 | 7 | 79 | 3.19 |
2016年 | 24 | 7 | 125 | 3.83 |
2017年 | 27 | 12 | 141 | 3.47 |
2018年 | 17 | 4 | 72 | 3.87 |
2019年 | 26 | 8 | 75 | 3,04 |
参照:https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

制度抜群な七色の変化球
金子選手といえば、変化球の多さが挙げられます。
基本的な変化球に加え、チェンジアップやパワーシンカー、ワンシームといったあまり投げられない球種も投げることができます。
また、全ての球種が一級品であることから、カウントを整える球から、決め球まで全てに適用することが可能です。
基本的には一流投手では、ストレートが50%以上の投球割合であることが多いですが、金子選手は4割程度となっています。
いかに金子選手の変化球が彼の投球を支えているかということになります。
圧倒的な総合力
金子選手は、コントロールも非常によく、スタミナ・変化球・コントロール・球威と全ての点で弱点が見当たりません。
最近の日本プロ野球での圧倒的な成績といえば、2013年に24勝無敗を達成した田中将大選手が挙げられるでしょう。
田中選手は沢村賞に選出されていましたが、実は沢村賞の項目を一つ(奪三振200)達成していませんでした。
唯一2013年に全ての項目を達成していたのが、この金子選手だったのです。
翌年に金子選手は沢村賞に輝いていますから、実質2年連続沢村賞級の働きだったのです。
沢村賞の選考基準7項目を2年連続で達成する金子選手の総合力は日本トップクラスです
金子千尋選手の年俸(年収)の推移
年度 | 年俸(推定) |
---|---|
2019年 | 1億円 |
2018年 | 6億円 |
2017年 | 6億円 |
2016年 | 6億円 |
2015年 | 6億円 |
2014年 | 2億円 |
2013年 | 1億2,000万円 |
2012年 | 1億6,000万円 |
2011年 | 1億5,000万円 |
2010年 | 7,800万円 |
2009年 | 5,000万円 |
2008年 | 3,000万円 |
2007年 | 1,700万円 |
2006年 | 1,200万円 |
2005年 | 1,500万円 |
参照:https://baseball-data.com/16/ranking-salary/all/

日本人歴代4位の年俸
2015年から2018年の4年間で、金子選手は年俸6億円という驚異的な複数年契約を結んでいました。
2014年には沢村賞・リーグMVPに輝いており、FAの関係もあったので妥当な数字と言えます。
過去の年俸を見ても、金子選手より高い年俸をもらっていたのは、佐々木主浩・菅野智之・松井秀喜の3選手のみです。
スター選手にしては、少し遅い年俸の上がり方でしたが、最終的には申し分ない給料の推移と言えるでしょう。
複数年契約の典型例
金子選手4年契約を結んでいましたが、これは前年の活躍に加え、FAによるメジャー移籍を匂わせていたことによるものです。
FA移籍に対抗するには、単純に単年の年俸をあげるか、複数年契約を用意することになり、実際に金子選手にオリックスは複数年契約を提示しています。
しかし、FA移籍するときというのは多くの選手は30代に突入しており、全盛期ですので、基本的には成績は加工気味になることが少なくありません。
金子選手も例外ではなく、2014年がキャリアハイであり、6億円もらっていた4年間で1度しか二桁勝利を挙げていません。
複数年契約終了時には、年俸の低下や自身の待遇も含めて、解雇されることが多く、金子選手も日本ハムに移籍してしまいました。
今後も下降傾向にあると予測
6億円の契約をしていた金子選手は、1億円で日本ハムに移籍しました。
6億円と比較するとかなり安く感じますが、1億円は一般的に見ても非常に高い年俸をもらっていることになります。
2019年には、8勝を挙げており、それなりの成績を残していますが、チームはBクラスで、栗山監督の去就も囁かれる中、ベテランである金子選手の年俸上昇はあまり見込めません。
実力的にも2014年をピークに球威も衰えており、以前のような投球はできておらず、2020年の年俸も現状維持かダウン提示となるでしょう。
今後ピッチングスタイルを変えるようなことがなければ、このまま成績と共に下降傾向であることが容易に予想できます。
【2019年度版】NPB野球選手の年俸ランキング
順位 | 選手名 | 年俸(推定) | チーム |
---|---|---|---|
1位 | 菅野 智之 | 6億5,000万円 | 巨人 |
2位 | 柳田 悠岐 | 5億7,000万円 | ソフトバンク |
3位 | 浅村 栄斗 | 5億円 | 楽天 |
3位 | サファテ | 5億円 | ソフトバンク |
3位 | 坂本 勇人 | 5億円 | 巨人 |
3位 | メヒア | 5億円 | 西武 |
7位 | 丸 佳浩 | 4億5,000万円 | 巨人 |
8位 | バレンティン | 4億4,000万円 | ヤクルト |
9位 | 山田 哲人 | 4億3,000万円 | ヤクルト |
10位 | 鳥谷 敬 | 4億円 | 阪神 |
10位 | 内川 聖一 | 4億円 | ソフトバンク |
10位 | 松田 宣浩 | 4億円 | ソフトバンク |
10位 | デスパイネ | 4億円 | ソフトバンク |
10位 | 糸井 嘉男 | 4億円 | 阪神 |
10位 | 筒香 嘉智 | 4億円 | DeNA |
10位 | バンデンハーク | 4億円 | ソフトバンク |
10位 | ゲレーロ | 4億円 | 巨人 |
1位:菅野智之選手 6億5,000万円
名前 | 菅野智之 |
---|---|
職業 | 野球選手(投手) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1989年10月11日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞、ベストナイン |
2019年度のNPB年俸ランキングの第一位は、巨人の投手の菅野選手です。
2018年度は、28登板、15勝8敗。10完投(うち8勝)。最多勝利、最多奪三振、ゴールデングラブ賞、沢村賞を獲得。
過去3年間に渡って勝率6割以上、2015年を除き、すべてのキャリアで勝率6割以上をキープするなど、安定した成績を残す巨人のエースです。
6億5千万は、元横浜ベイスターズの佐々木投手と並び、球界最高年俸。年俸上位ランキングに入るのが野手の選手が多い中で、圧倒的な成績を残しているからこその年俸と言えます。

2位:柳田悠岐選手 5億7,000万円
名前 | 柳田 悠岐 |
---|---|
職業 | 野球選手(外野手) |
所属団体 | 福岡ソフトバンクホークス |
生年月日 | 1988年10月9日 |
基本情報 | 188cm 体重92kg |
受賞歴 | 2015年 パ・リーグMVP。NPB初の首位打者とトリプルスリーの同時達成 |
福岡ソフトバンクホークス所属の外野手。長打を中心とする打撃が特徴の選手。
2018年は打率.352、36本塁打、102打点の成績を残し、本塁打と打点でキャリアハイを記録。首位打者を獲得したことが、高評価につながったと思われます。
また、その豪快なバッティングフォームや、快活なキャラクターから、人気も高く、オールスターゲームのファン投票部門では、3年連続で両リーグ最多の得票数を記録しています。

3位:坂本勇人選手 5億円
名前 | 坂本勇人 |
---|---|
職業 | 野球選手(遊撃手、一塁手、二塁種) |
所属団体 | 読売ジャイアンツ |
生年月日 | 1986年12月14日 |
基本情報 | 186cm 体重83kg |
受賞歴 | 2016年、2017年ゴールデングラブ賞。2013、2017年WBC出場 |
2007年のプロ入りから、走攻守に渡って安定したパフォーマンスを発揮、異例の速さで通算1500試合出場を達成しています。2015年からは、当時26歳という異例の若さで、前代の阿部慎之助選手から巨人主将のバトンを託されています。
国際試合にも多く出場し、名実ともに「日本人最高の遊撃手」であると言えます。

日本プロ野球球界の最新の年俸ランキングは、こちらの記事に詳しくまとめているため、ぜひご覧ください。

【2019年度版】日本ハムファイターズの年俸ランキング
最後に、日本ハムの年俸ランキングを見てください。金子選手は1億円の年俸で球団5位の年俸を誇っています。もし前年までの6億円の年俸のまま移籍していた場合、2位の中田翔選手に倍以上の差をつけて1位であったことがわかります。
順位 | 選手名 | 年俸(推定) | 守備 |
---|---|---|---|
1位 | 中田 翔 | 28,000万円 | 内野手 |
2位 | マルティネス | 25,000万円 | 投手 |
3位 | 西川 遥輝 | 20,000万円 | 外野手 |
4位 | 宮西 尚生 | 15,000万円 | 投手 |
5位 | 金子 弌大 | 10,000万円 | 投手 |
5位 | 中島 卓也 | 10,000万円 | 内野手 |
5位 | 近藤 健介 | 10,000万円 | 外野手 |
8位 | 王 柏融 | 9,000万円 | 外野手 |
9位 | 吉川 光夫 | 7,500万円 | 投手 |
10位 | バーベイト | 7,000万円 | 投手 |
10位 | 有原 航平 | 7,000万円 | 投手 |
10位 | 上沢 直之 | 7,000万円 | 投手 |
10位 | ハンコック | 7,000万円 | 投手 |

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