転職ノウハウ

キャリアアドバイザーが語る人材業界の転職事情

この記事を書いた人

おもにベンチャー領域・人材領域の元キャリアアドバイザー。現在はITベンチャーに転職し、マーケティングを担当している。転職後の転職者に関するインタビューも数多く実施している。

人材業界について

まず、簡単に人材業界の企業の種類について簡単にご紹介します。

人材系企業のサービス形態

人材系企業のビジネス大きく分けて2つのサービス形態があります。それぞれについて詳しくご紹介します。

求人媒体

求人媒体は、リクナビNEXTなどのようにWEB上に求人を掲載するサービスです。求人にエントリーした人は、そのまま企業の人事とやり取りするため、人材企業は直接候補者の求人サポートをすることはありません。ビジネスモデルとしては、求人の掲載に対して企業から報酬をもらいます。掲載期間1~3ヶ月に対して、10万円~100万円前後が相場です。

人材紹介

人材紹介は、登録してきた求職者に求人を直接紹介し、企業と求職者の間に入ってサポートしながら、転職成功までをサポートするサービスです。ビジネスモデルとしては、転職が決定した場合、企業側から報酬をもらう成果報酬型の料金形態です。報酬の相場は、転職者の年収の三分の一で、およそ一人あたり150万円~300万円ほどの売上になります。

求人掲載よりも求職者のサポートなどの工数がかかる一方で、高い売上が見込めるため、求人媒体を保有している企業の多くが人材紹介サービスも並行して展開しています。

ダイレクトリクルーティングサービス

ここ数年で広がりを見せる新しい人材サービスです。WEB上で求人を掲載し、求職者を集めるのは求人媒体と共通ですが、企業が求職者にスカウトを送信することが特徴です。

ビジネスモデルとしては、スカウト通数に対する従量課金や、スカウト経由での採用に対する成果報酬といったパターンがあります。

大手の求人媒体は基本的にスカウトサービスを導入していますが、ダイレクトリクルーティングに特化したサービスとしては、ビズリーチやキャリトレといったサービスが有名です。

人材業界の仕事

法人営業

人材系のビジネスは、企業から求人案件を獲得することから始まります。掲載課金型の求人媒体でも人材紹介でも、採用を行っている企業に対する営業活動は、全ての人材系企業で存在する仕事です。

キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは人材紹介だけに存在する仕事です。求職者に転職ニーズを聞き、適切な求人を紹介した上で、内定までの企業とのやり取りをサポートします。人の人生に直結する仕事のため、人の役に立ちたい人などはやりがいを持って仕事することができます。

マーケティング

人材系企業のマーケティング職は、①求職者を集めるためのユーザーマーケティング、①求人獲得のための法人向けマーケティングの2つが存在し、いわゆるBtoBマーケティング、BtoCマーケティング両方を経験することができます。

予算規模はユーザーマーケティングが圧倒的に大きく、テレビCM,交通広告、WEB広告からイベントまで、あらゆるマーケティング施策を担当することができます。

エンジニア

人材業界におけるエンジニアは、主に求人を掲載するWEBシステムを開発するWEB,アプリエンジニアが中心です。大手メディアになると、抱えるユーザーは数百万人単位になるため、規模の大きなWEBサービスの開発に携わることができます。

人材業界の転職事情

採用傾向

各社、中途は積極的に採用

人材業界は基本的に人の入れ替わりが激しく、中途での入社も一般的で、通年採用していることが多いです。採用チャネルも幅広く、転職エージェントから自社応募まで、求人を見つけることは用意で企業にはリーチしやすい業界です。

異業種から人材業界への転職

異業種からの転職は一般的

人材業界への異業種からの転職は非常に一般的です。人材サービスの顧客はあらゆる企業が対象になり、かつ人材というどのような企業でも共通の構造を持つものを対象にした商材のため、
営業、マーケティング、サポートなど、それぞれの職種における経験があれば、ほぼハンデなしで面接に挑むことができます。

同じく経営課題に直結するお金に関わるサービスを提供する銀行から第二新卒での転職、広告掲載の営業に親和性の高い広告業界からの転職などは、特によくあるパターンです。

人材業界に転職するメリット

人材・組織の理解が深まる

人材系のサービスは、企業の要である人材・組織を扱います。どのような会社がどのような人材を採用しているのか、どのようにすれば、優秀な人材を採用することができるのか。といった情報にふれることができるため、今後自分で会社を起こしたいという人や、人事関連の部署で働きたいという人には、人材系企業で働くことは非常に良い経験になります。

経営者とやり取りすることが多い

人材獲得はどの企業にとっても重要な経営課題であるため、顧客の担当者が経営者や、重要な役職者であることが多くあります。特に営業は、彼らが満足するような提案を行うことが求められますが、その分経営者から多くの事を学ぶことができます。

人の人生に深く関わることができる

転職や就職は今後の人生が大きく変わる一大イベントです。そんな転機をサポートすることができるため、人の役に立つ仕事がやりたいという人は、かなりやりがいを持って働くことができます。